ハシッコばっかりメにトマル。(仮)

フリーライター・キクタヒロシのブログです。新刊『昭和の怖い漫画 知られざる個性派怪奇マンガの世界』が発売されました!

回収へのプレリュード!?( ̄□ ̄;)

株式会社学習研究社、通称学研。主に『○○の科学』『○○の学習』といった学年誌を発行するのみならず多くの教材も手がけ、子供たちに“学ぶ楽しさ”“科学するココロ”を啓蒙し続けている歴史ある出版社です。 

そんな学研なのですが、実は裏の顔を持っているのも周知の事実。そう、創刊から早30年、常にUFOや超常現象など科学では解明出来ない事柄、要するにオカルトものを世に紹介し続けている稀有な雑誌“世界の謎と不思議に挑戦する”スーパーミステリーマガジン、『ムー』の存在です。

 
学年誌では子供に科学する心を学ばせ、その一方では科学では割り切れない事象を発信しているという、一見すると二律背反な行為と思えるんですが、ソコは一つの側面から物事を見るのは片手落ちになる不公平という、出版社様の思慮深いトコロなんでしょう♪ 

 

今ボクの手元に昭和49年の『中学一年コース新年特大号』の付録があるんですが、そのタイトルというのが『ナゾと驚異の世界』。

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コレは本誌掲載記事の総集編らしいのですが、流石は学研様、ちゃんと学年誌でもバランスをとって胡散臭い非科学的な事も紹介なされていたのですね♪ 

で、その内容ですが、アトランティス大陸やバビロンの空中庭園イースター島のモアイ像などオカルトモノ定番の辺りは微笑ましく読めるのですが、一部、ビクッ!とさせられる記事がありました。章に付いている“生物編”というタイトルで嫌な予感がしたんですけれども、思った通り、身体的ハンディキャップを持った方々を紹介してるんですよナゾと驚異”と謳っている本で。

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しかも、その付随されている文章が妙に妙いノリで、ある奇病について「ものみだかい連中のかっこうの話題にされていたんだ」とか、全身に毛が生えて生まれてきた少女の記事に「サル女」と名付けたりとか、ちょっと不快

 

そして巻末には、本書を更にエスカレートさせた悪名高き本、『人体の怪奇大百科』の広告がうたれていました。

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書名の通り、人間の奇病や奇形について写真で紹介している本です。多分、ソレの発売に合わせて同テイストの付録『ナゾと驚異の世界』を編集したのでしょう。

 

当時は人権問題のモラルが未成熟で、このような記事が興味本位何の問題ともならずに掲載されていたのですが、『人体の怪奇大百科』は<難病を“怪奇”扱い>するとは無神経過ぎる!と患者団体から当然の抗議を受け新聞記事にもなり、出版社側で自主回収を行いました。

 

また、本書が子供向けであった事にも問題があります。神経的に過敏な子供たちに、ある意味ショッキング過ぎる写真や記事を提供する事は、それこそ彼らにトラウマを与えかねず好ましい事とは言えません。その辺りは供給する側の倫理観が問われるものであり、細心の注意が必要となるでしょう。

 

・・・って、今回は自分でも思いがけずヘビィーな話題になっちゃたので(苦笑)、次回からはいつもの如く、軽いノリで行こうかなっ♪っと。