おぞましい実験室。
自分ができないコトをサラリとやってしまう人間がいた場合、例えソイツがキライなヤツであったとしても素直にスゴイなぁ、と感心してしまうタイプです、ボク。
まして、自分が気にはなっていても間違っても触れようとは事柄に立ち向かい、成し遂げてしまう人がいたら、感心はリスペクトへと昇華されます。
今回ご紹介するはボクのみならず皆様も気にかかっていただろう都市伝説の疑問に立ち向かい、ソレを実際に検証してしまったという、誰もがリスペクトの意を抱かずにはいられない勇者の記録、
川口友万・著『大人の怪しい実験室 都市伝説の検証』でございます!
本書で検証しているのは、コーラで骨が溶ける、目薬で女性を眠らせるなどの古典的なものから、水に感情はある、電磁波が与える体への悪影響という比較的最近もの、犬の肉を食べると犬に吠えられる、ゴキブリはカニの味などのあんま聞いた事の無いフォークロアまで、幅広く実験・検証なされています。
そんな中でも個人的に白眉だった検証は二つ、「ミミズバーガー」と「髪の毛醤油」の噂検証です。
「ミミズバーガー」に関しては、一匹のミミズから取れる肉の量など極々限られているため、牛肉を使った方がよっほど安い、という説が一般的だと思われますが、中国から輸入したりすると、ミミズを使った方が安かったりするらしいンだな、コレがσ(^_^;)
となると「ミミズバーガー」はタダのデマとも言い切れなくなってくるので本書の著者である川口氏は、最終的には味の問題♪と実際にミミズバーガーを作成、試食しております♪♪
まぁ、想像は付きますが生きたミミズを調理する描写はまるで地獄絵図、そこまでして完成させたミミズバーガー
は<食ってはいけない!>と本能的に思わせてくれる金属味、さらにコンガリ焼いてもミミズの縞模様はしっかり残っているというシロモノだったそうdeath(´д`lll)
さらに5年ほど前、ニュースでも話題になった中国の「人間の髪の毛醤油」についても、実際にソンナモンが作れるのか、という実験をなされております。コレが正に絵に描いたような“実験”で材料というのが
髪の毛、塩酸、水酸化ナトリウム、リトマス試験紙など、間違っても口に入れるモンを作る前段階とは思えません。
また、その作り方というのが、髪の毛を塩酸で溶かした後、水酸化ナトリウムで中和するという単純明快なモノなのですが、塩酸っーたら劇薬であり、川口氏も途中、塩酸を急激に熱してしまったため塩素ガス(致死性大いにアリ)が発生というシャレにならない事態に陥りながらも、見事髪の毛醤油を完成させております!
で、肝心のそのお味なのですが、ちょっと海草にも似た磯臭さは感じられるものの、紛うコトなく醤油そのもの、中国で作られていた髪の毛醤油も本当にあった怖い話らしいデス(;°皿°)
イヤ、ホント世の中、知らなきゃ良かった話、多すぎデス(;^_^A
ちなみに、ミミズは“地竜”という名称で解熱薬としてポピュラーであり、漢方薬なんかには当然の如く含まれていたりしますし、髪の毛から抽出されるLリステインというアミノ散はシャンプーやリンスはもちろん、食品にもフツーに使われてたりするそうデス。
ネッ、ホント世の中、知らなきゃ良かった話、多すぎ、でしょ?σ(^_^;)