ハシッコばっかりメにトマル。(仮)

フリーライター、キクタヒロシのブログです。新刊『昭和の怖い漫画 知られざる個性派怪奇マンガの世界』発売中です!

過去+現在で書いてます。

今回ブログを移行した際に、改めて画像差し込みやらリンクの取り消しやらの修正を入れなければならなかったため過去の記事を読み直す事となったのですが、まぁ我ながら呆れるような記事が多かったので、ソイツらには消えて頂きました。

 

僕がHPやブログで記事を書き始めたのは、今から8年ほど前の事。

それまで人にお見せする文章など書いた事が無かったのですが、当時、古書業界の友人からある漫画家さんの紹介記事を書くよう依頼されたのです。 

その辺から書き連ねるとえらく長くなってしまうので省略しますが、兎も角、それがきっかけで文章を公開させて頂くようになりました。

 

それまでは自分がおすすめのモノ・コトがあっても「スゴイよ」「良いよ」というだけで、<一体どういう点で優れている・飛びぬけている>のかを説明した事がありませんでした。元来、自分の趣味嗜好が一般的でないのを自覚していたので(苦笑)、特に説明などしなくともその価値観を共有できるであろう友人にしか、そのてのおすすめはしなかったのですね。

 

にも関わらず、不特定多数の人に向けて発信する漫画家さんの紹介記事を頼まれたものですから、そこで初めて「俺はこの作家さんのどういう所に魅力を感じているのか」と改めて自己分析をし、「それを知らない人に伝えるには何をピックすればよいのか」と考えたのです。

 

こう書いてみるとごくごく当たり前の事ではあるのですが、それまでまともに文章を書いた経験など無かったものですから(学校の課題とかはいつもヤッツケで適当書いてました)、自分の考えを掘り下げ、それを表現する感じが新鮮で楽しかったのです。

 

それ以来、自分でHPを作成してちょっとヘンなマンガをご紹介するようになりました。原稿を書き始めた頃は、どうやって書いて良いもんかも分からないので、先達の方々の文章を参考にして、先ずはとにかく数を書きました。いわゆる習作です。

 

・・・で、冒頭の話に戻ります。

初期に書いた原稿はその頃の流行っていた論調のレビューを意識していた事もあるのですが、とにかく「人に読んでもらうにはインパクト勝負」というのが自分でも見え見え、かなり苦しい結論付けをしていたり、攻撃的な表現があったりと、読んでて自己嫌悪になるようなものの多い事多い事・・・。

 

まぁ、それも自分なり書き方を見つけるまでの過程として、通るべき道であったと考えれば良いのですが、かな~り胃の痛い思いをしました(苦笑)。

 

・・・で、実はここからが本題。

アメブロからこちらに記事を移行させるのに胃が痛い思いをしたと書きましたが、それは9~10月の話。

実は5月頃よりずっと同じ思いをしていたのです。僕、今までにヘンな貸本マンガを中心にご紹介した同人誌を出してきましたが、そちらの原稿も全て見直しする必要があったのです。なぜなら、過去の原稿+書き下ろしの本を、ちゃんとした出版社様より出して頂ける事になったから。

 

そう、初めて商業出版の単行本が出せるのです!!(T。T)ホントウレシイヨ~

 

現在、年明けの刊行予定で制作を進めてもらっております。本のタイトルや発売日などは決まっておらず、まだ詳細は発表できないのですが、こちらで少しずつ情報公開してゆきますので、ほんのちょっとだけ楽しみにして頂けたら嬉しいです。

 

それでは、また。