ハシッコばっかりメにトマル。(仮)

フリーライター、キクタヒロシのブログです。新刊『昭和の怖い漫画 知られざる個性派怪奇マンガの世界』発売中です!

10月30日頃発売予定! 『昭和の怖い漫画 知られざる個性派怪奇マンガの世界』にてご紹介している作品たち

今回は僕の新刊本、 

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キクタヒロシ・著

『昭和の怖い漫画 知られざる個性派怪奇マンガの世界
彩図社 四六判・256頁  本体1300円+税(税込1404円))

 

でご紹介している作品の中から、簡単なご紹介文を添えた数作の書影などを掲載させて頂きます。

 この本は便宜上5章立てで構成されているのですが、今回はそのうち2章分。

 

第1章 「異形の悲哀」では、

一つの身体に二つの首をもって生まれた兄妹の数奇な運命を描きつつ、犬人間の描写がどことなくキュートでもある
菅島茂『のろいの地下室』

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襲い掛かる理不尽な不幸により人外の如き外見となりつつも、心は純真な少女と、悪意ある大人たちのコントラストが対照的な
森由岐子『怪談 鬼むすめ』

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戦後間もなくに描かれた街頭紙芝居的作品で、大衆の隠れたニーズを炙り出す
久呂田正三『怪奇探偵絵物語 6本指』

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ハートフルな作風でお馴染みの作者による、哀しく切ない短編怪奇
古谷三敏『墓場ネズミの血太郎』

f:id:buraburablue:20171019213014j:plain←画像は『墓場ネズミの血太郎』が収録されている『墓場の血太郎』単行本表紙

 

三角寛的な「山窩」をテーマに描かれ、作品全体をうすら寒い雰囲気が覆う
沼希一・画/苅谷敬・作『蟇 男』

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"あの"池川伸治が晩年に別名義で発表した、私小説的作品
池川伸一『悲しい死面人形』

f:id:buraburablue:20171019213319j:plain f:id:buraburablue:20171019213743j:plain←左は「ひばりコミックス」、右は「ひばりヒットコミックス」版の表紙絵

 

 そして「空想の果て」の冠した第2章では、


ひばり書房のマンガ、その最期を看取った問題作
川島のりかず『中学生殺人事件』

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デビュー作にしてタブーに挑戦、グロに徹したプロ意識の高さが光る
まちだ昌之『人喰い少女』

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「センスとアイデア」がキャッチな唯一無二の作家、いばら美喜。氏の遺した秀逸な短編群より『執念』『眠り』『焦熱地獄をご紹介

f:id:buraburablue:20171019214128j:plain←『焦熱地獄』が収録されている単行本『殺さないで』表紙絵

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『ガロ』出身で『猟奇王』が代表作な作者による、異色の少女向けホラー
川崎ゆきお『恐怖! 人食い猫』

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『呪いのかつら』(読みは「のろいのエア・ウイッグ」)なる、ちょっと脱力気味なタイトルの単行本に秘められていた、衝撃作2編! 

いけうち誠一『檻』『小ちゃくなあれ』

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ただひたすらに理解不能。僕自身、しっかりとストーリーをご紹介できているか全く持って自信が無い
高園寺司『吸血女バイオレット』

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・・・いかがでしょうか。

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 では、今回はここまで。次回は引き続き、他の作品の書影などをお見せいたしますので、ほんのちょっとだけご期待頂ければ幸いです。