ハシッコばっかりメにトマル。(仮)

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泉谷しげる、歌手デビュー前に“マンガ家デビュー”してましたっ♪

ボクは知らなかったのですけれど、フォークシンガー・泉谷しげるのマンガ好きって有名なんですってね。さきほどネット検索してみたら相当数ヒットしたのでビックリしている次第。

 

しかも、歌手志望以前にマンガ家を目指して挫折した、ってコトで作品を数々の雑誌に投稿していたとか。 

で今回、その証拠となるブツをボクは所有していたりするのでちょこっとご紹介♪

 

昭和40年に発行されたと推定される(発行日の表記がナイのです)貸本マンガ短編誌『ヤングパンチ②』(東考社ホームラン文庫)に“いずみや.しげる”の名で『わるい奴ら!』という16ページの作品が掲載されているのですが、多分、コレが初めて商業誌に載った泉谷作品ではないかと。

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ストーリーとしては 

暇を持て余す若者二人組がひょんな事からギャング風の男達の銀行強盗計画を知り、その金を横取りしようと画策するも、実はそのギャングたちは防犯訓練中の警察官だった。

 

というオチ♪

 

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正直、今見ると面白くもなんともない、っーか現在のハミダシモノ(失礼)の泉谷先生からは想像出来ないフツーさです(笑)

 

とは言っても、別に泉谷先生のレベルが低いワケでもなんでもなく、当時の貸本マンガは現在のマンガのレベルと比べたならその90パーセントは面白くもなんともないのであって、逆にその素朴さが、泉谷先生のマンガに対する真摯な姿勢を物語っているとも言えて、なにか微笑ましい気分になれます。