ゆでたまごの美食。
前回、キン肉マン関連記事を書きましたら、予想通りアクセス数↓致しまして苦笑いを禁じえない、ドモっ!ボクでございます。
で、ですね、ついでというかヤケクソ気味でというか、もう一つ、ゼヒ皆様にその存在を知って頂きたいゆでたまご作品がありまして、ソレがナニかと言いますとコチラ、
『グルマンくん』(全4巻/角川書店/1995~1996年頃発行)です♪
‘95年頃、『キン肉マン』という大ヒット作品の呪縛から逃れられず、どんなに味付けを変えても結局最後は
キャラが違うだけで『キン肉マン』以外のナニモノでもナイ(;^_^A
作品と化してしまうという悪循環に陥っていたゆでたまご先生が、当時の大人気TV番組「料理の鉄人」にあやかって(?)、“美食”という畑違いなテーマに挑んだ意欲作がこの『グルマンくん』なのです♪
主人公は日本一のグルマン(=食通)と謳われた陶芸家・食井カン太の孫で
最高級フカヒレのうぶ湯につかり、
なんだか見た目がグロテスクな北京ダッグのベッドで寝起きするという、なんだか食通をいうより食べ物を粗末にしている罰当たりな環境で生まれ育ち、わずか10歳にして自ら“天才グルマン”を自称する
食井カンロでございます♪
・・・・って、なんだか初っ端からして“アレ”な感じ(;^_^Aがした皆様、大正解デス♪
このカンロが通う小学校、毎週水曜部に、誰の弁当が一番おいしいか?を競う、全国の母親にとっては迷惑至極な<弁当バトル>なるものを催しておりまして、そうなると当然、自称“天才”のカンロとしては一位を目指さないワケに参りません!
が、ソコに立ちはだかるのが名門フランス料理店の跡取り・味本。彼らはお互い家門の名誉をかけ、とてもお弁当とは思えない凄まじく金かけた料理を作ってくるのですが、ソレっていうのが
超高級素材を使ったヒーロー像
なのがゆでたまご作品たるユエン♪
ちなみにカンロの料理など、下にバーナーで熱した鉄板を仕込んだ
チキンライスの山を、
カラクリ仕掛けの擬人化されたタマゴが登っていき
登頂で割腹自殺を遂げるという恐ろしいモノだったりします(;^_^A
しかもコレ、完成品は<ジャンボオムライス>とのコトなンですが、実際には
底面が真っ黒に焦げた、ほぼドロドロ生卵ぶっかけチキンライス♪
にしかならないのは気するのはボクの無知ゆえでしょうか?
で、この“弁当バトル”最終的には、昆布と煮干でダシを取ったナベに
クラスメート全員の弁当をぶち込んだ末、梅干だけがオカズの弁当を皆にバカにされていた、
与輪木の
梅干を使って味付けしたら、
友情ぞうすいの出来上がり!なワケでして、絶妙な味付けに加えて“友情”という隠し味も最高、ぶっちぎりの弁当バトル一位という結果に相成りましたとさ♪
カンロ曰く、梅干は古来より調味料として用いられており、そのマイルドな塩加減がこの味を生み出した!ってコトらしいンですけど、ナベにぶち込まれたクラスメートの料理、全員の母親がたまたま味つけるの一切忘れてたンでしょうね♪
じゃなきゃ、全ての味がぶつかり合って、梅干の絶妙な塩加減など感じられるワケがナイですもンねσ(^_^;)
と、こンなゆでたまご先生独自のグルメ観で、連載一回目からボクらの度肝を抜いた『グルマン』ですが、最終的にはやっぱ奇想天外バトルが果てしなく続くタダのキン肉マンとなり果てております故、ファンの方はご安心(?)をば( ´艸`)。