初の単行本、『昭和のヤバい漫画 知られざる貸本マンガのDEEPな世界』が1月に発売されます!
さて、年明けに発売される僕の本についてタイトルなどが決定しましたので、情報公開OKが出た辺りより改めて告知させて頂きます。
キクタヒロシ・著『昭和のヤバい漫画 知られざる貸本マンガのDEEPな世界』
彩図社様より来年1月下旬に発売予定です!
四六判256ページで、定価は1,389円+税(消費税8%のうちは税込1,500円となります)。
タイトルに関しては彩図社様にお任せしてあったので、正式タイトルを知ったのは僕も一週間前でしたが(笑)、名が体をあらわす、インパクトのある書名をつけて頂けたと思っております。
そして内容についてですが、怪奇系の作品を中心に、ちょっとヤバイ、なんかヘンな貸本マンガをストーリーにそってご紹介しつつ、解説を入れたり、ツッコミを入れたりしています。
取り上げている作品主な作品は
徳南晴一郎『化猫の月』
福田年兼『地獄秘図』『幽霊部落 第2部』
菅島茂『奇音』『赤い鉄獣』
月宮美兎『怪談蛇太郎』
渡辺美千太郎『赤太郎奇談』
橋本将治(白丸健二)『断末魔』『百足部落』
北沢しげる「冷血人間」
南あかね「灰色の少年」
中村定男『裏切者』
いばら美喜「捨てばち」
江戸川きよし「絶望の泥沼」
浦きよみ『悲愁の階段』
中川秀行『美少女の歌』
辰巳ヨシヒロ『愛の机』
川田漫一『超人蝙もり娘』
などなど。
本書は貸本マンガに興味を持って頂くための入り口になればと思って執筆しておりますので、上記作品紹介のほかにも貸本マンガというものについてのコラムや、現在でも入手が容易な復刻貸本の内、是非読んで頂きたい傑作(水木先生の作品や「忍者武芸帖」など)もご紹介しております。
また大変光栄な事に、あの赤田祐一さんと貸本マンガや怪奇マンガについて対談をさせて頂く機会を得ましたので、そちらについても特別収録させて頂いております。
本書の中でも触れておりますが、僕が貸本マンガについて興味を持ったのは、赤田さんが『クイック・ジャパン』で徳南先生の『人間時計』を取り上げた記事を読んだからです。
僕は小泉チルドレンならぬ赤田チルドレンを自認しているので、まさに雲の上の存在だった氏と対談できたのは本当に光栄でした。
が、あがりまくってしまって、全然うまい事喋れなかったのですが(笑)。
まぁ、そんな与太話はともかく、内容の詰まった本になったのではないかと思います。
また、本の表紙や帯に関してはギリギリまで修正を入れてゆくようですので(これもタイトル同様、編集氏にお任せしています)、まだ公開ができませんが、そちらは年明けにOKがでたら、改めてご紹介させて頂きます。実は帯の推薦文も錚々たる面々から頂戴できましたので、それも表紙公開の際に。
ちなみに本の顔である表紙イラストは、様々な書籍やゲームのイラストを手掛けている、なんばきび様がお描きくださいました。
早く皆様にもお見せしたい素晴らしい絵ですので、そちらも楽しみにして頂ければ。
・・・それでは、『昭和のヤバい漫画 知られざる貸本マンガのDEEPな世界』、ちょっとだけご期待して頂ければ幸いです。
皆様良いお年をお過ごしくださいませ。