読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

端を向いて歩こう。(仮名)

フリーライター・キクタヒロシのブログです。アメブロから引っ越してきました。

『怪談選集』。

f:id:buraburablue:20160622174037j:plain

ポケット講談社より昭和5年に刊行されたものです。

本自体の雰囲気が気に入って購入したのですが、旧仮名遣いで読み辛いため後回しにしていたら、そのまま書庫の闇に埋もれてしまっていたのですね。

それが先日整理をした際にひょっこり顔を出しました。

f:id:buraburablue:20160622174057j:plain

f:id:buraburablue:20160622174102j:plain

f:id:buraburablue:20160622174108j:plain

裏表紙のカエルさんや背の妖怪さん(?)のイラストも味わい深く、一目惚れ。

 

また、本文には伊藤幾久造先生の挿絵が多数掲載されているのもポイント。他の挿絵も時代を感じさせる、個人的ツボを押されるものが多いです。

f:id:buraburablue:20160622174119j:plain

f:id:buraburablue:20160622174123j:plain

f:id:buraburablue:20160622174129j:plain

f:id:buraburablue:20160622174135j:plain

この辺の本もチャンスがあれば(具体的に言うと僕でも入手できるくらいの価格で売っているなら)、いろいろと発掘してゆきたいですね~。

広告を非表示にする

8月27日、米沢嘉博さんの『戦後怪奇マンガ史』出版記念トークライブが開催されます!

先月発売されました故・米沢嘉博さんの『戦後怪奇マンガ史』、拝読させて頂きました。

f:id:buraburablue:20160820021244j:plain
まぁとにかくその知識量と、多方面からのアプローチによる分析に基づいた考察に、ただただ圧倒されるばかり。

そして、怪奇マンガはもちろん、すべてのマンガに対しての暖かい眼差しがそこかしこに見受けられ、月並みな表現ではありますが「これは米沢さんにしか書けない」と痛感し、敬服致しました。
本の内容については言及しませんので、ぜひ実際に書店で手に取ってみて頂ければと思います。米沢さんはもちろん、赤田さんを始め製作に関わった方々の熱意が伝わってくるはずですので。

 

そんな『戦後怪奇マンガ史』の刊行を記念して、8月27日(土)に東京は中野にあります「まんだらけ海馬」にてトークライブが行われます。

登壇するは本書の企画編集をなされたリビングレジェントな編集者・赤田祐一さん、ゲストとしてこれまた怪奇マンガ界のリビングレジェント・日野日出志先生、そしてなぜだか(笑)僕も末席に加えて頂けました。
生前米沢さんと面識があった訳でもないのに、このような会に参加させて頂けるのは本当に光栄なのですが、本音を申しますとこのお二方と同席させて頂くなど畏れ多く、今から本番を想像して緊張しまくってます(汗)。

まあ僕の話などはともかく、赤田さんからは本の製作秘話や米沢さんについてのエピソードをお話頂けると思いますし、日野先生にはその作品についてなどいろいろ伺ってみたいと思います。こんなチャンスはなかなかあるものではございませんので、お近くの方、お時間のある方はぜひ足を運んでみてくださいね。

 

ちなみに当日はお隣駅の高円寺で阿波踊りもやっていますので、そちらとのハシゴもおすすめです!

 

*トークライブの詳細は下記に掲載されています。
http://www.mandarake.co.jp/information/event/2016/kaiba_160827/index.html

Imgur: The most awesome images on the Internet

PCの下僕

以前も同じような記事を書いた気がするんですが、ここ数日、パソコン作業にかかりっきりでした…。

 

詳しく言えばPCで作業をしていたのではなく、新しいPCを購入したのでそれを以前と同じ環境で使えるようにするための準備です。

 

いやー、もうある程度は覚悟していたのですが、想像していた通りのウンザリする作業でした。

 

僕がつい先日まで使用していたのがwin7搭載のPC。

皆様ご存じの通りにwin10への半強制アップグレードが始まっていたものの、win10にしてしまうと使えなくなってしまうアプリがあったりして困るし、そもそもwin10がまだ安定していない気がしたので、勝手にアップグレードされないよう防御していたのです(苦笑)。

 

が、今年に入ってからwindows月例アップデートの度にトラブルを起こすようになりました。プログラムの更新ができないのです。1月に専門店でPC修理を依頼していた事もあり、そちらに相談すると「修理できてなかったのかもしれない」と引き取って検査してくださったのですが、PC自体に問題はなく「ただ異常にプログラムの更新に時間がかかる」という結論でした。

ちなみに僕が家で更新プログラムの取得を試みて待った時間は12時間とかです(苦笑)。それでもダメなのででお店に持ち込んだのですね…。

 

そんな事が2か月連続で起こっていたため、「PCに問題はない」と言われても、実際問題としてプログラムの更新の度に数日かかり、その間PCでの作業ができないのではお話になりませんので、自分でも色々と調べていたのですが、どうやらコレが原因かなぁという記事を見つけました。

 

最近の月例アップデートでは、PCに入っているプログラムの精査(?)が行われているらしく、それが終わらないとアップデートが始まらないとの事。ここで思い当たったのがそのPC、以前9年間に渡って使用していたPCから引っ越しソフトを使用してソフトやら設定やら全てを移行させていたのです。そのためwin95用など最早開けもしないアプリや破損しているであろうプログラムも入ってしまっており、それが「プログラムの精査」の際にエラーを起こし、異常に時間を取られている、と僕なりに結論づけました。

 

で、今回一念発起して新たなPCを購入した訳なのですが、前回の教訓をもとに引っ越しソフトなどは使用せず、必要なファイルのみをUSBメモリを使って移行、ソフトは全てインストールし直しました。これだけでもかなり時間がかかったのですが、新しいPCには希望もしていない某ウィルス対策ソフトが入っており、それの設定のせいでメールの送受信が上手くいかなかったため、そちらの対応にも数時間取られる事に…。

 

そんなこんなで漸く「ちゃんと使える」PCとなったのが昨日の事。

大半は初回起動時におけるプログラムのダウンロードやインストール、リカバリメディア作成などにかかった時間とはいえ、ほぼ20時間ぐらい費やしました。

ここ数か月、トラブル続きでPCを信用できなくなっていたため、何かの作業をする度に無事終了するのか常に不安、という精神状態にあり、もうすっかりグッタリしました(苦笑)。

でもお陰様で、新PCは問題無く作動していますので、しばらくしたらPCの動作への不安感も薄れてゆくと思います。

 

今現在、僕の仕事といえば全てPCを使用するものです。

そのためPCのセットアップやメンテナンスも仕事の一部なのかも知れませんが、「仕事をするための前準備」に時間を取られたり、不安感などの精神的ダメージを受けたりするのは「バカバカしい」というのが本音です。

PCやインターネット環境のお陰で仕事ができているものの、それに振り回されるような「PCの下僕」から早く脱却したいと心から思う、今日この頃の僕なのでした。

広告を非表示にする

境界線の子

今回も書庫から出てきた本について。

昭和40年代前半~中頃に発行されたと思われる貸本マンガ、桜井ヒロミ先生の『境界線の子シリーズ2 姫子』。

f:id:buraburablue:20160406171237j:plain

シリーズ名からして良いですね。

 

シリーズ第1巻を持っていないので断言できないのですが、多分、「人」と「人外」の境界線にいる主人公を示したシリーズ名なのかな、と思います。

基本的にはSFやファンタジー色のある少女マンガなのですが、テーマ的に人の暗部などヘビーなものを内包しており、考えさせられる点があるのが僕好み。

少女マンガ好きの方のみならずオススメしたい作品です。

広告を非表示にする

大魔鯨

未だに書庫の整理中なのですが、物を見直してみて「う~ん、良いなぁ」と再確認したマンガの記事を少し。

f:id:buraburablue:20160305005420j:plain

川崎のぼる先生の『大魔鯨』。

昭和43年に朝日ソノラマより刊行された短篇集です。

朝日ソノラマのコミックス=「サンコミックス」(以下サンコミ)の初期ナンバーは背表紙のタイトルフォントが手書きで味わい深く、巻頭にカラーページが挟んであるなど装丁・造本ともにステキです。20年ぐらい前はサンコミックスの蒐集こそが“新書漫画コレクターの王道”とされていたのですが、それも納得の出来。さらに刊行作品のラインナップも粒ぞろいとくれば言う事無し、だったのでした。

 

中でも『大魔鯨』は本自体の風合いが良く、それだけでも保護しておきたい本なのですが、内容的にも特筆すべき点があります。

表題作でもある『大魔鯨』は梶原一騎の原作。『巨人の星』コンビでの作品なのですが、この単行本にしか収録されていないのです。

f:id:buraburablue:20160305005449j:plain

メルヴィルの『白鯨』を下敷きにしたと思われるこの物語、明治初頭のとある漁村を舞台に、出身により理不尽な差別を受ける兄弟を主人公におき、大魔鯨と恐れられる巨大鯨、大魔鯨に片足を奪われ復讐を誓う旅のモリ師などを絡め、人間の尊厳、気高さなどを描いています。

なかなか入手難の本ではありますが、川崎のぼる梶原一騎両先生のファンに方には一読をお勧めしたい作品です。

広告を非表示にする