怨敵は・・・ファンタ!
本日ご紹介するは、“ヤリ過ぎな終末感が素晴らしくてユカイ♪な昭和40~50年代の地球滅亡モノ児童書”から
『迫ってる!地球危機 大特集』(ケイブンシャ/昭和50年)をピックアップ♪
本書は、“小さくて、あつくて、楽しい本!”のキャッチフレーズでお馴染み(?)<ケイブンシャの大百科>のケイブンシャが全国良い子のボクチャン向けに刊行していたどマイナー雑誌『少年ファン』の第4号にあたり、当時公開されていたパニック映画『大地震』『エアポート’75』やヒッチコックの名作『鳥』など、映画特集を中心に地震や公害問題などを取り上げております。
実はケイブンシャの発行物というのはホントにチビッコ向けでして、ドラゴンブックスやジャガーバックスのようなトラウマ怪奇系児童書に比べると、かなりインパクト弱目、というか大して怖くないという無難な作り児童書として正しい編集方針を持っております。
が、本書の場合、日々の生活に直結する食品汚染を問題として取り上げているのは良いのですが、どーいうワケだかコカ・コーラボトリング株式会社サマのロングセラー
<ファンタ>をカラーグラビア4ページ、モノクロ4ページの計8ページという全特集で一番のページ占有率を持ってテッテイ的に攻撃しているトコロがトンデモな感じ♪
当時のファンタには合成着色料が使われており、数々の実験から
ソレが
絵の具と同じ成分である事から<ファンタは絵の具>と断言し、さらにはソレが比較的安全性の高いモノであったコトについては<このあたりはさすがにメーカーもよく研究しているようだ>と、なんだかシニカルに書き殴り、<ファンタは、君の五感、その全てを代用品でごまかしている><100%のインチキ食品>とまで!
・・・なんだか、食品公害への警告を遥かに超えた怨念みたいなモノがホラーレベルにショッキングで戦慄が走るのですが、この記事を書いたライターさん、ファンタとの間にナニかあったのでしょうか?以前はファンタの大ファンだったにも関わらず、ソレが無果汁(当時)と知って裏切られた気持ちになったとか、ファンタグレープ飲んだ直後で口の中が紫に染まっていたため(当時のは染まったらしいです)彼女にちゅーを拒絶されたとか。
ともあれ、この記事が原因でファンタが飲めなくなったチビッコが多数居たのではナイでしょうか?そう思うと罪作りな記事なンですが、合成着色料とかあんま気にしないボク、あんまファンタ、ファンタ連呼されたモンで、なんだかファンタグレープが飲みたくなってきちゃいました♪
明日買ってこよ~、っと。