憧れの。
ドモっ!
・大泥棒(小学校低学年)
↓
・少年院帰りのプロボクサー(小学校高学年)
↓
・プロレスラー(中~高校)
↓
・PUNKロッカー(大学)
が社会の荒波に放り込まれるまで“憧れの職業”だったボクデス♪
憧れの職業、というのは時代を反映するもの、今現在ですと、男子ならプロスポーツ選手や警察官、女子はケーキ屋さんや花屋さんなどがダントツ上位らしく、子供に選択肢を委ねていながら、決して現実離れした職業がランクインしてこない辺り、子供でさえ奔放な未来を描く事が出来ない、日本の低迷ぶりを象徴しているようで寂しい感じです。
しかしコレが、まだまだ日本が経済成長していた、子供たちが自分の未来に無限の可能性を抱けていた昭和ですと話は違ってきます。
ボクも含め、その頃の子供らは現実と非現実の区別がつかないある意味純朴だったので、まさにオンリーワン的な総理大臣や宇宙飛行士、探偵や怪盗など職業といってよいのか分からないようなモンに憧れたモノです。
で、本日ご紹介するは昭和50年当時、小学校に一クラスあれば2~3人いたであろう“スパイ”志願者に向けて発信されたコチラ
『スパイ スパイ術てってい解剖』(ユニコンブックス/昭和50年頃発行)でございます♪
本書は小学校の学級図書狙いで発売されたようで、小学生にも分かりやすく、巻頭から
マンガで分かりやすく
恋人さえも信じるな!
という非情なるスパイの心構えを叩き込んでくれる良書であります♪♪
さらに
ゾルゲなど実在するスパイの武勇伝や
ハイテク道具を紹介するなど、当時のチビッコたちの“スパイ熱”を上昇させるには十分な内容ですが、正直、当時の最新道具は現在ではローテクな感が否めないものの
伝書バトに仕掛けた盗撮用カメラなどは、現在でも十二分に通用しそうなサイバー感に溢れています( ´艸`)
また、このテの本は、その時代のチビッコが興味を持ってたモノをシリーズとして発売するのが常ですので、掲載されている刊行案内は資料としても貴重なのですが、そこに羅列されている
『奇習』から現在に比べて出版モラルの低さが感じ取れるトコロも貴重・・・かな?(^_^;)
ちなみに『奇習』は広告には掲載されているものの、未だ“現物を見た”というハナシは聞こえて来ず、出版されたかも不明な謎の本です。
ですので、もしドコかで見かけた方がいらっしゃいましたら即捕獲をオススメします。