端を向いて歩こう。(仮名)

フリーライター・キクタヒロシのブログです。アメブロから引っ越してきました。

ツンドラツナガリ♪

やっとクリスマスが過ぎ去ってゆきましたね。

皆様はきっと大切なヒトとぬくぬく過ごされたかと存じます。 

 

ボクはといえば、普段からハードめな仕事(接客業かつ肉体労働。否風俗)をしているのですが、クリスマス期間中はハードさ加減が10割ほど増しましたので、現在は体中が悲鳴を上げております。昨日までの世間様と盛り上がりと反比例して心がツンドラ並みに冷え込んだのは言うまでもありません・・・ 

という訳で、今日は今のボクの気分にぴったりな(色んな意味で寒いマンガをご紹介したいと思います♪ 

皆様、戸川幸夫/石川球太画の『牙王』って作品をご存知でしょうか?  

石川球太先生といえば、野生動物界を描かせたら右に出る者無し!という動物作家で、その代表作&個人的最高傑作と思っているのが『牙王』なのですね。本作は昭和40~41年に渡って週刊少年マガジンに連載されたもので、狼と犬の混血である牙王が雄大な自然や心無い人間と戦いながら成長してゆくというお話。ストーリーの中核となるのは、牙王の兄弟を殺したヒグマとの絡みなのですけれど、そのヒグマに登場人物中珍しく良い人間のヒロインがアッサリ殺されたりして、まあ、自然の厳しさを見事に描き切っています!  

 

 

でも、今日取り上げたいは『牙王』じゃナイんです。コレはタダの傑作マンガですので、わざわざココで紹介する必要が無いかと(笑)『牙王』に関してはぜひ、皆様ご一読くださいませ。現在は絶版ですが、4回も単行本化されているので絶版マンガ専門店へゆけば案外簡単に入手出来るはずです。オリジナルのマガジンKC版でなければお値段も張りませんので。 

 

さて、ここからが本題。石川球太先生の作品中、比較的マイナーな部類に『ツンドラ狼物語』があります。極寒のツンドラに生まれ落ち、ヒグマに育てられたツンドラ狼・チビが群れを追い出された元ボス狼に助けられつつも、自然の厳しさに負けず成長してゆく様を描いた物語です。

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まぁ、自然の厳しさってのはいつもの共通事項なのですが、この作品は学年誌か何か低年齢層向けの雑誌に掲載されたものらしく、比較的過酷さもユルイ描写です。正直『牙王』と比べれば作品として弱いかな、という感じなのですが、ラストがスンゴイんです! 

“オオカミランド”という楽園を目指して旅をしてきたチビとボス。そこでは様々な野生動物たちが生活しており、ボスはカリブーという動物の群れをどうやって狩るか思案していた。と、その時突然、「フシギな光と音の津波が」が起こったかと思うと灰が降り始め、植物は瞬時に枯れ果て、動物たちも血を吐き死んでいった!チビたった一匹を残して。 

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えっと、<灰>の部分でお気づきの方も多いかと思うんですけど、突如、原爆か水爆が落ちてきて辺り一面、死の灰で埋まったと。そーいうラストなんですが、本当に唐突かつ必然性皆無な展開なので思わず、どっかに伏線があったか読み直しちゃいました♪マジで。

 

結論としては、自然よりナニより怖えのは人間ってコトでイイんでしょうか?先生。っーか、実情はきっと連載打ち切りとか雑誌休刊とかでこんな有り得ない締め方したんでしょうけど、なぜかチビだけは放射能平気だったり訳分かんな過ぎです。もしかしたら執筆時、石川先生に嫌な事でもあったのかしら?とか勘ぐっちゃいたくなるこの作品、<弘法も筆の誤り>って格言が頭に浮かんできたボクなのでしたとさ。