ヘンな貸本マンガを紹介した本が出版されます!
さて、このブログでも軽く触れてきましたが、いよいよ制作が追い込みに入ってきたので告知をさせて頂きます。
ワタクシ初の単行本がとある出版社様より発売される事になりました!
怪奇系の作品を中心に、ヘンな貸本マンガを独断と偏見(笑)でご紹介した本です!
過去に同様の同人誌を出していたのですが、それをベースに企画書を制作、春先にいくつかの出版社様に持ち込みをさせて頂きました。すると大変有り難い事に、複数の出版様から打診を頂戴する事にm(_ _)mジブンデモビックリ
今回、縁あって現在の出版社様とお仕事をさせて頂く事となったのですが、先日、本の構成がそろそろ完成するとの連絡を受けました。
まだ、本のタイトルや発売予定日などが決まっていないものの、年明けの刊行予定で制作が進行しているとの事。
その辺りは公表ができるようになりましたら、当ブログやツイッターの方でお知らせさせて頂きます。
本の内容についても少しだけ。
僕が過去に出した同人誌やHPなどに掲載している文章から抜粋の上、大幅な加筆・修正をしたもの(というか、ほとんど書き直しです)と、書き下ろしのレビューで成り立っています。
まだ変更の可能性もありますが、取り上げている作品をざっと挙げると
徳南晴一郎『化猫の月』
福田年兼『地獄秘図』『幽霊部落 第2部』
菅島茂『奇音』『赤い鉄獣』
月宮美兎『怪談蛇太郎』
渡辺美千太郎『赤太郎奇談』
橋本将治『断末魔』『百足部落』
中村定男『裏切者』
浦きよみ『悲愁の階段』
中川秀行『美少女の歌』
辰巳ヨシヒロ『愛の机』
などなど…。
本書の特長としては、ストーリー全編を流れに沿って紹介しつつ、その時々でツッコミや考察を入れている所でしょうか。
取り上げているものが何れも入手困難・もしくは古書価格が高騰しているものも多いため、ストーリーを途中までしか紹介しないと結局現物が入手できずにラストが分からないままなど、読者の皆様にモヤモヤが残ってしまうのではないか、という配慮の元、そのような書き方をさせて頂いております。
また、貸本マンガをご存じない方々に向けて資料性のみならず、一冊の本としてお楽しみ頂けるよう努力したつもりです。
もし、この本を通じて猥雑かつどこか愛おしい貸本マンガの世界にご興味を持って頂ける方がいらっしゃるなら、それにまさる喜びはございません。
それでは、ほんのちょっとだけご期待頂ければ幸いです。