ハシッコばっかりメにトマル。(仮)

フリーライター、キクタヒロシのブログです。新刊『昭和の怖い漫画 知られざる個性派怪奇マンガの世界』発売中です!

2010-01-01から1年間の記事一覧

おぞましい実験室。

自分ができないコトをサラリとやってしまう人間がいた場合、例えソイツがキライなヤツであったとしても素直にスゴイなぁ、と感心してしまうタイプです、ボク。 まして、自分が気にはなっていても間違っても触れようとは事柄に立ち向かい、成し遂げてしまう人…

東京最後の秘境。

慣れというのは恐ろしいモノで、地元民であるため余り隔世感を感じなくなってしまっているものの、時にフと、 なんかココってオカシイよね、街も人も( ̄ー ̄; と軽く背筋が寒くなる場所。 ソレが中野。 中央線沿線特有なサブカルチャー気質の根付いた地であ…

幸や不幸は、もういい。

先日ですね、マンガ家・イラストレーターであられますボッカ先生と話している時、カレがその名作を読んでいないと判り、個人的にソレはマズイかろうと思いましたので強制的読了させるための無理矢理プレゼント大作戦を決行致しますのが 業田良家・著『自虐の…

マシン時代の道化師たち。

さて問題です。コレは一体ナンでしょう?? って問題にするほどでもなかったですかね(笑)。そう自動販売機のコイン投入口です。いつもボクらがナニ気ナクお世話になっております見慣れた自販機も、考えてみれば結構なテクノロジーの結晶でありまして、自販機こ…

怪奇な城とジャーナリズム。

当ブログでも、現在とは比べ物にならない昭和40~50年代の怪奇系児童書のヤリスギ感について度々言及して参りましたが、数ある怪奇系児童書の出版元の中にあっても、子供に読ませるもんちゃうやろ!というR指定なブツを連発していたのが<ひばり書房>様でござ…

世界が終わっても、ソレを忘れない。

ソレを古本屋さんの100円コーナーで見かけた時、隠そうともしていないダジャレタイトルをつけている潔さにココロ惹かれて手に取っただけなンですが、興味半分でパラ見した途端、速攻レジへとボクを向かわせた作品が 『任侠沈没』(山口正人・著/全3巻/日本文…

復讐スルハ女子高生ニアリ。

いや、もうその作品が近所のレンタルDVD屋さんに登場してから1年以上、ずっと気にはなっていたものの、ジャケに記載されております、 この作品はグロテスクな描写を含んでおります云々 っー注意書きに血が苦手なボクは尻込みして借りる勇気が無かったンです…

肉色の怪物。

最近、労働帰りに深夜まで営業しているレンタル使用ビデオ販売店にて、100円で売られているゴミみたいな映画を漁るのが日課となりつつあるボク、今まで血が苦手なため敬遠していた、ヤリ過ぎで最早ギャグと化したスプラッタにもチャレンジしてみようかしら?…

その手は離さずに。

前回書きましたステキなお店にて実はもう一点、ボク的に大本命なモノを購入してきておりまして、稿を改め、もったいぶってご紹介するのはやっぱり正体不明f^_^;なコチラ どーいうワケだか恐竜がファーストフード店を破壊しているトレーディングカードNo.21『…

怪しいブツはナイか?、と。

とあるステキなアメリカンTOYのお店は店員さんが親切で、「怪しいブツは無いかぁ~!?」と子供を探すハマハゲの如き視線でウロついてるボクのような客にも「ナニかお探しですか?」とお声をかけてくださいます。 以前そんな時に なんかヘンなモン無いかな、と…

怨敵は・・・ファンタ!

本日ご紹介するは、“ヤリ過ぎな終末感が素晴らしくてユカイ♪な昭和40~50年代の地球滅亡モノ児童書”から 『迫ってる!地球危機 大特集』(ケイブンシャ/昭和50年)をピックアップ♪ 本書は、“小さくて、あつくて、楽しい本!”のキャッチフレーズでお馴染み(?)<…

タンショーでケーハク。

トートツですが、1980年代は短小軽薄の時代と言われています。 コレは電化製品などが技術的に発展し、軽量化・薄型化・小型化し需要を伸ばし好景気を呼んだためで、欧米などからみると犬小屋扱いされちゃう日本の住宅事情をかんがみれば当然のコトとも言える…

黒いショーケース。

先日、地元にありますステキなアメリカンTOYのお店を覗いて来ました。 そこにはカラフル&ポップなおもちゃが並び、ゴスロリな感じのお嬢さんがプリティーでレトロなフィギュアを楽しそうに手にしたりしていたンで場違いな居心地の悪さを感じつつもココロ…

ボクがアイしたカレ。

幼少時に出会った彼に、時に憤慨し、泣かされ、憎んだ事さえあります。 それでも彼から離れる事が出来ず、その後をついていったのは、その先に必ず大きな喜びが待っていたから。 そんな彼に、僕はなけなしのお金を貢ぎ続けましたが、彼が与えてくれる喜びに…

無残!!永遠のアイドルΣ(゚д゚

えっとですね、少女はもちろんのコト、オトナの女性にも大人気の某コンニチハ!白い子猫のパチを発見したンですが、いくらなンでもコレは あまりにあんまりかと(゜д゜;)。 良くみるとヒゲが ピンクの縫い傷になってるトコなンて、素晴らしい発想力悪意の固…

狂と食。

プチ春の嵐的な空模様の本日、皆様いかがお過ごしでしょうか? ボクは本日お休みだったので、雨が本降りになる前にお出かけして来たのですが、総武線に乗っている際こんなお店を発見、駅に停車中に急いで写メ撮っちゃいました♪ <京風タコ焼き カリカリ博士>…

百怪、我ガ腸ニ入ル。

没落してゆく貴族の末裔に生まれ、極貧に喘ぎながらの苦学のうち、革命家と生きる事を決意した氏は、「三十まで生きられない」と医師に宣告された百万人に一人という内臓が左右逆に位置している特異な体をもっていたゆえ、生き急ぎ地下活動を続けていました…

夜の料理はキケンな感じ♪

本日はどんなマンガをご紹介しようかと考えつつ、とりあえず積んである本の山の一番上にあったからコレでイイヤ♪と取り上げますのがコチラ、 たがわ靖之・著『夜の料理人』全二巻(1995年初版/芳文社)デス。 作者の故たがわセンセイは生前青年向けマンガ雑誌…

ソレでぶって・・・!

ピザ屋の彼女になってみたい そしたらベンジー アタシをグレッチでぶって と歌う椎名林檎嬢の『丸の内サディスティック』を聴いてナニ言ってンだかサッパリわかんねぇ!と思われた方も多々いらっしゃったかと存じますが、当時ブランキーこそ神であったボクに…

汚れちまう、その前に。

ただ今、ボクの住む東京でも久しぶりに雪が降り積もっておりますが、いつ以来かと思いましたらなんと三年ぶりとか。子供の頃は雪が降ると登校がメンドっちい、という理由で雪が大キライだったボクですが、高校生時、中原中也に傾倒してからは雪がスキになり…

ソコに辿り着く。

当ブログではあんまりにもマイナー過ぎて、紹介しようとすると用語から成り立ちから全て説明しなければならないのでほとんど取り扱っておりませんが、ボクの蒐集物の中核を為しているのは“貸本マンガ”(注:ボクの使う<貸本マンガ>とコトバいうのは、現在使わ…

ボクとその文学作家の関係。

皆様、 SPYSEE(スパイシー)という検索エンジンをご存知でしょうか? ソレは“ひとに関する情報をウェブから取り出し、まとめて見せる”という検索エンジンで、その検索された人のみならず関連する人の繋がりをも表示、人と人との関係が見える、というちょっと…